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芋銭子小品畫冊
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『芋銭子小品畫冊』は、昭和12年2月1〜6日にかけて、東京高島屋にて開催された「芋銭子小品畫展」の図録である。出品された作品は、総て俳画で構成されている。俳画は芋銭が最も得意としていた絵画で、自身の書翰中にも自信の程を記している。俳画は蕪村によって確立された絵画であるが、蕪村亡き後、最も優れた俳画家といえば、先ず芋銭の名があげられる。
さてこの画冊であるが、目次に記されたものと実際の図版掲載順位とには、後半部において相違が認められる。
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小川芋銭『芋銭子小品畫冊』表紙
芋銭子小品畫冊 昭和12年2月1〜6日にかけて、東京高島屋にて開催された「芋銭子小品畫展」の図録
題字
芋銭子小品畫冊 *表紙共に芋銭筆
目次
馬
画賛:かすむ日やさぞ天人も御退屈 一茶 典拠:一茶句
潮来
画賛:三味線てしきをたゝせるいたこかな 典拠:一茶句
角兵衛
画賛:日本の外か濱まて落穂かな 一茶 典拠:一茶句
焚火
画賛:冬されや朝氣の沼地蘆火たく
落葉
画賛:嵯峨村と名乘り貌なり枇杷の花 一茶 典拠:一茶句
鷄
画賛:闘争堅固時代
雛
画賛:種芋や花の盛りをうりあるく はせを 典拠:芭蕉句
居守
画賛:此秋は何に年とる雲に鳥 はせを 典拠:芭蕉句
漁夫
画賛:漁翁間事業
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