近刊案内『小川芋銭西山泊雲来往書簡集』
西山泊雲は、小川芋銭の人と芸術をこよなく愛した人で、芋銭作品のコレクターとしても知られています。その泊雲と芋銭との魂の交友を綴った相互の書簡を収録した『小川芋銭西山泊雲来往書簡集』が刊行されました。
泊雲(本名亮三)は、兵庫県丹波の人で、家業の酒造業を営む傍ら、ホトトギス系の俳人としても活躍しました。また芸術にも造詣が深く、泊雲居には多くの文人・画家たちが集い、文化の一大拠点を成していました。その泊雲が最も愛し尊敬していた画家が芋銭です。
収録された書簡は、泊雲宛芋銭書簡320通、芋銭宛泊雲書簡131通、計451通に及び、547頁にわたって収録されています。このうち、芋銭に宛てた泊雲書簡は、初めて世に出るものです。芋銭書簡320通のうちの多くも初めて公開されるものです。
芋銭研究・泊雲研究のため欠くことのできない存在となるでしょう。
この書籍は、㈱西山酒造場 会長 西山裕三氏の熱意により刊行に至りました。
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『小川芋銭西山泊雲来往書簡集』訂正表
芋銭書簡番号 110
該当頁 該当行 誤 正
166 6 出ぬ化物を 出ぬ化物は
8 頼みにに 頼みに
12 微力を盡くし 微力を盡し
12 人間の争戦塲は時々 人間の争戦塲に立つ者は時々
13 ものに候 水スマシ ものに候 之を狼狽せぬ一方法に候 水スマシ
167 1 一つの心の動き 一つ心の動き
5 雨ふる日晴るゝ日も 雨ふる日も晴るゝ日も
6 長談義如きたる 長談義めきたる
9 全然別種 全然別趣
10 風景につなぐる 風景につながる
10 今の日本畫も西洋画家も 今の日本畫家も西洋画家も
11 美は女人の裸躰 美は女人裸躰
14 二階起臥 二階の起臥
15 先方黒藥 仙方黒藥
この書簡につきまして、データの取扱を誤り、上記のような誤読を記してしまいました。
読者の皆様方には、心よりお詫び申し上げます。また併せて訂正させていただきます。
2018/9/25 執筆編集責任 北畠健