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河童百圖 51〜100図
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芋銭は、カッパ絵を多く描いたことから「カッパの芋銭」「芋銭のカッパ」と称され親しまれている。その面目躍如たるものが『河童百圖』である。「百圖」の名が示すとおり、総数百点のカッパ絵で構成されている。これらは単なる「カッパ絵」ではなく、芋銭の人格の反映でもある。豊かな学殖に裏付けされた作品が、さりげなく描かれている。したがって、その背景を知る楽しみは全く尽きない。ささくれた現代社会に生きる私たちにとって、いずれの作品も一服の清涼剤となることは疑いない。本当に愛すべき作品群である。このページでは、第51〜100図までを収録した。
なお、茨城県立歴史館において開催された『小川芋銭河童百図展図録』(北畠健執筆編集)では、百図全図の解説が付されている。
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第五十一図 觀音妙智力
画賛:カッパ潅頂 群生の業海 萬徳乃慈雲 河童濟度 名月在天 泥水在皿 典拠:『大蔵経』槐安国語巻第四「月在青天 水在瓶」

第五十二図 カッパつり
画賛:道化二十五座 かっぱつり 参照図:錦絵「神いさめ道化二十五座」

第五十三図 カッパまつり
画賛:かっぱまつり 九州辺の川祭風俗より 大体をとりたるもの

第五十四図 をそむすめとカッパ小僧
画賛:かはをそむすめにかっぱ小僧 典拠:長唄「鷺娘」を底としたパロディ

第五十五図 鷺娘とカッパ
画賛:河童と鷺娘 ちらちら雪にぬれさぎの しょんぼりとかはゆらし 典拠:長唄「鷺娘」

第五十六図 雌カッパ
画賛:カッパ百態の内